注文住宅・家づくり
間取りで後悔しやすいポイント15選|住んでから気づいた収納・動線の盲点
間取りで後悔しやすいポイント15選を、実際に戸建てで暮らして感じた収納不足、家具配置、水回り動線、吹き抜け、音などの実体験とともに解説。注文住宅の間取りを決める前に確認したいポイントを紹介します。
- 公開日
- 更新日
家づくりで間取りを考えていると、
「LDKは何畳にする?」 「4LDKにする?」 「ウォークインクローゼットは必要?」
など、部屋数や広さに目が向きがちです。
でも実際に暮らしてみると、気になるのは単純な「何畳あるか」だけではありません。
家具を置いたらどうなるか。 収納したい物が本当に入るか。 トイレから手を洗う場所までどう移動するか。 毎日何度も歩く場所が面倒ではないか。
こうした「暮らし始めてからの動き」が、間取りの満足度を大きく左右します。
実際、SUUMOが注文住宅を建てた全国20~40代412人を対象にまとめた調査でも、間取りに関する失敗として「配線計画」147人、「収納のつくり」123人、「部屋の広さ」88人、「生活動線」76人、「音の伝わり方」64人などが挙げられています。2026年7月15日更新の記事で確認できます。
私は注文住宅ではなく建売住宅を購入したので、「自分でこの間取りにして失敗した」という経験ではありません。
ただ、実際に戸建てで暮らしているからこそ、
「もし自分で間取りを決められるなら、ここは考える」
と思う部分はいくつもあります。
この記事では、よくある間取りの注意点と、実際に今の家で暮らして感じていることを合わせて、間取りで後悔しやすい15のポイントを紹介します。
間取りで後悔しやすいポイント15選
先に一覧です。
- 部屋数を増やしすぎる
- 各部屋を狭くしすぎる
- 収納量が足りない
- 収納の場所が暮らし方に合っていない
- 家具を置いた後の広さを考えていない
- 家具の配置を変えられない
- 窓・収納・ドアまで含めて家具配置を考えていない
- 水回りの動線が悪い
- トイレから手洗いまでの動線を考えていない
- 洗濯や家事の動きを間取り上で確認していない
- 吹き抜けによる影響を考えていない
- 音の伝わり方を考えていない
- コンセント・スイッチを家具と一緒に考えていない
- 今の家族構成だけで部屋を決める
- 「欲しいもの全部」ではなく優先順位を決めていない
それぞれ見ていきます。
1.部屋数を増やしすぎる
「せっかく戸建てを建てるなら部屋は多い方がいい」
と思うかもしれません。
でも、部屋を増やせば、その分ほかのスペースとの取り合いになります。
私の家は4LDKで、
- 1階:リビング+和室
- 2階:洋室3部屋
という間取りです。
夫婦2人暮らしなので、2階は、
- 寝室
- 妻の部屋
- 私の仕事部屋
として使っています。
ただ、妻の部屋はほとんど使っておらず、実質的には物置のようになっています(笑)。
今あらためて自分で間取りを決めるなら、
4LDKではなく3LDKでも十分だった
と思います。
そして、減らした1部屋分をそのまま広い部屋にするというより、
収納など、毎日使う場所へ面積を回したい
です。
部屋数は多ければいいわけではありません。
「何部屋欲しいか」より先に、
誰が、何のために、その部屋を使うのか
を考えた方がいいと思います。
2.各部屋を狭くしすぎる
部屋数を確保しようとすると、一つひとつの個室が小さくなることがあります。
わが家も2階の洋室2部屋は比較的コンパクトです。
私の仕事部屋も約5.5畳。
現在は、
- パソコンデスク
- 本棚
などを置いて仕事部屋として普通に使えているので、大きな不満はありません。
ただし家具選びではかなり悩みました。
「5.5畳あるから大丈夫」ではなく、
家具を置いた後に何畳分が残るのか
まで考える必要があります。
LIFULL HOME’Sでも、間取りを決める際には必要な部屋数と広さだけでなく、最終的に家具・家電を配置した状態まで確認することを挙げています。2026年4~5月時点で確認できる記事でも同様の考え方が示されています。
3.収納量が足りない
これは私が今の家で一番「もう少し欲しかった」と感じている部分です。
各居室にクローゼットはあります。
でも、かなり小さい。
以前住んでいた賃貸住宅のクローゼットの方が大きかったくらいです。
そのため引越しを機に、
不要な物をかなり選別して処分しました。
寝室にはウォークインクローゼットもあります。
名前だけ聞けばかなり収納できそうですが、実際には夫婦2人分の服をすべて収納することはできませんでした。
だから、もし今自分で家を建てるなら、
使わない1部屋を作るより収納を増やす
方を選びます。
収納についてSUUMOの調査でも、「収納のつくり」は412人中123人が挙げた失敗項目で、配線計画に次いで多い結果でした。
収納は「あるか・ないか」だけでなく、
実際に何を何個入れるのか
まで考えた方がいいです。
4.収納の場所が暮らし方に合っていない
収納は面積だけ増やせば解決するとも限りません。
たとえば、
- 玄関で使う物
- キッチンで使う物
- 洗面所で使う物
- 寝室で使う物
では、必要な収納場所が違います。
大きな収納が家の端に1か所あっても、毎日使う物をそこまで取りに行かなければならないなら不便です。
SUUMOも、収納は単純にスペースを増やすのではなく、使う物を使う場所の近くに配置する考え方を紹介しています。
間取りを見るときは、
「収納率は何%か」より「ここで何を使って、どこへしまうか」
を想像した方が生活には直結します。
5.家具を置いた後の広さを考えていない
図面で見る何も置かれていないリビングと、実際に家具を置いたリビングは別物です。
わが家では新築への引越しを機に、テレビを67インチへ買い替えました。
そして、それに合わせて幅210cmのロータイプのテレビボードを購入。
さらに、
- ソファ
- センターテーブル
- テレビボード
を置いています。
当然ですが、家具を置けば空間はかなり変わります。
「LDK○畳」という数字だけでは、実際の使いやすさは分かりません。
家具を置いた状態で、
- 人が通れるか
- ドアが開くか
- 引き出しを開けられるか
- テレビとの距離は取れるか
まで考えておく必要があります。
LIFULL HOME’Sも、間取り図に実寸の家具や家電を書き込み、家具を置いた後の動線まで確認する方法を紹介しています。
6.家具の配置を変えられない
家具が「置ける」ことと「自由に置ける」ことも違います。
わが家のリビングの場合、67インチのテレビと幅210cmのテレビボードを置くと、置ける場所はかなり限定されます。
結果として、
ソファ・センターテーブル・テレビの位置がほぼ固定。
模様替えの自由度は高くありません。
私はそれを許容しているので、そこまで不満ではありません。
ただ、
「季節によって家具を動かしたい」 「模様替えが好き」 「将来もっと大きなテレビやソファを置きたい」
という人なら、家具を一度置けるだけではなく、
別の配置もできるか
まで確認しておくといいと思います。
7.窓・収納・ドアまで含めて家具配置を考えていない
家具配置を難しくするのは部屋の広さだけではありません。
私の仕事部屋は約5.5畳ですが、
- クローゼット
- バルコニーへ出る窓
- スリット窓
の場所は当然最初から決まっています。
そのため、
「この壁にデスクを置きたい」
と思っても、窓やクローゼットとの関係で置けない場合があります。
私はパソコンデスクと本棚をかなり吟味して選びました。
結果的には今の家具が部屋にうまく収まり、満足しています。
ただ、注文住宅なら間取りを決める段階で、
ベッド・机・本棚・テレビ・ソファなどを図面上に一度置いてみる
ことをおすすめします。
「部屋に入るか」だけでなく、
窓や収納を邪魔しないか
を見るのがポイントです。
8.水回りの動線が悪い
毎日何度も使う場所ほど、少しの不便が積み重なります。
特に、
- トイレ
- 洗面
- 浴室
- キッチン
- 洗濯機
などの水回りです。
LIFULL HOME’Sでは、水回りの配置は家事効率に直結し、離れすぎると移動距離が増えるため、配置や動線を検討することが重要だと説明しています。
わが家でも、
1階のトイレと洗面所・浴室が離れています。
致命的に困るわけではありません。
でも賃貸時代は水回りが比較的まとまっていたため、住み始めてから、
「ちょっと離れているな」
とは感じました。
こういう毎日の小さな移動こそ、図面上では見落としやすい部分です。
9.トイレから手洗いまでの動線を考えていない
これはわが家でかなり具体的に感じている不便です。
トイレは1階と2階にあります。
ところが、
2階には洗面所も、トイレ内の手洗器もありません。
そのため2階でトイレを使ったあと、
手を洗うためだけに1階まで降ります。
地味です。
でも毎日のことなので、地味に面倒です。
建売住宅だったため私が設計したわけではありませんが、
「ここはオプションでトイレ内手洗器を付けてもよかったな」
と思っています。
今後付ける可能性もあります。
なお、「建売住宅ではこの配置が多い」とまでは確認できないため一般化はしません。
ただ、注文住宅であれば、
トイレを配置したら、その次にどこで手を洗うのかまでセットで考える
ことをおすすめします。
10.洗濯や家事の動きを間取り上で確認していない
間取りを見るときは部屋単体ではなく、
一連の行動
で見ると分かりやすくなります。
たとえば洗濯なら、
洗濯機 ↓ 干す ↓ 取り込む ↓ 畳む ↓ 収納する
までが1セットです。
キッチンなら、
買い物から帰る ↓ 食品をしまう ↓ 調理する ↓ 食卓へ運ぶ ↓ 片付ける
までがあります。
SUUMOやLIFULL HOME’Sでも、間取りを考えるポイントとして家事動線・生活動線を挙げています。
図面を見るだけではなく、
自分が朝起きてから寝るまで家の中をどう動くか
を一度なぞってみると、気づきやすくなります。
11.吹き抜けによる影響を考えていない
吹き抜けは、わが家ではかなり気に入っている部分です。
私も妻も吹き抜けが好きです。
開放感もあります。
一方で、吹き抜けに面積を使っている分、
2階の居室はややコンパクトになっています。
つまり、
「吹き抜けが良い・悪い」
ではありません。
何かを取れば、その分ほかのスペースに影響することがあります。
わが家の場合は、
多少部屋が狭くなっても吹き抜けを気に入っているので問題なし。
でも個室の広さや収納力を最優先する人なら、同じ選択になるとは限りません。
間取りは「人気だから採用」ではなく、
自分たちは何を優先するか
で考える必要があります。
12.音の伝わり方を考えていない
間取り図には音が描かれていません。
でも住み始めると、音はかなり生活に関係します。
わが家では、2階で出る物音がリビングまで比較的響きます。
夫婦2人なので、それで困ることはほとんどありません。
ただし、
- 小さな子どもがいる
- 夜勤などで生活時間が違う
- 在宅勤務をする
- 家族それぞれ静かな空間が欲しい
という家庭なら、感じ方は違うはずです。
SUUMOの412人調査でも「音の伝わり方」は64人が失敗として挙げています。
吹き抜けやリビング階段などを考える場合も、
見た目や開放感だけでなく、音がどう伝わりそうか
を確認しておきたいポイントです。
13.コンセント・スイッチを家具と一緒に考えていない
わが家では幸い、
コンセントやスイッチについて大きな不満はありません。
欲しい場所にはだいたいあります。
ただ、SUUMOの412人調査では「配線計画」が147人で最も多い失敗項目でした。
コンセントを単体で見るのではなく、
- テレビ
- パソコン
- スマートフォン
- 掃除機
- キッチン家電
- ベッド
- ソファ
- ダイニングテーブル
を置いた状態で確認する方が現実的です。
家具でコンセントをふさいでしまえば、そこにある意味が薄くなります。
間取りと電気計画は別々に考えず、
家具配置まで含めて同時に確認する
のがおすすめです。
14.今の家族構成だけで部屋を決める
現在必要な部屋と、10年後に必要な部屋は同じとは限りません。
- 子どもが生まれる
- 子どもが独立する
- 在宅勤務が増える
- 親との同居を考える
- 趣味が変わる
など、暮らし方は変わります。
一方で、
「いつか必要になるかもしれない」
だけで部屋を増やしすぎても、使わない部屋になる可能性があります。
まさにわが家がそうで、4LDKですが夫婦2人の現在の生活なら3LDKでも十分です。
大切なのは、
未来を完璧に予測することではなく、変化したときにどう使えるかを考えること。
子ども部屋として作った部屋を将来仕事部屋にできるのか。
1部屋減らして収納へ回した方が自分たちには合うのか。
「○LDKが普通だから」ではなく、家族単位で考えた方がいいです。
15.「欲しいもの全部」ではなく優先順位を決めていない
間取りでは、
- 広いLDK
- 吹き抜け
- 大きな収納
- 広い個室
- 書斎
- ファミリークローゼット
- パントリー
- ランドリールーム
など、欲しいものはいくらでも出てきます。
でも使える床面積には限りがあります。
わが家なら、
吹き抜けによって2階の居室は少し狭くなっています。
それでも私たち夫婦は吹き抜けを気に入っているので、
これは失敗ではありません。
逆に収納については、
「もう少し欲しかった」
と感じています。
つまり同じ間取りでも、
何を後悔するかは、その家庭が何を大切にしているかで変わります。
LIFULL HOME’Sでも、間取りを考える前に家族の要望を整理し、優先順位を決めることを基本の一つとしています。
全部を手に入れようとするより、
絶対に譲れないものを先に決める。
これが間取りを考えるうえでかなり重要だと思います。
私なら今、4LDKではなく「3LDK+収納」を考える
ここまで書いた中で、今の家に大きな不満があるわけではありません。
むしろ、
建売住宅として現在の間取りにはおおむね満足しています。
吹き抜けも気に入っています。
5.5畳ほどの仕事部屋も、デスクや本棚を置いて普通に使えています。
妻の部屋もあります。
それでも、
「もし今、同じくらいの条件で自分で間取りを決められるなら?」
と聞かれたら、
私はおそらく、
4LDKではなく3LDKにして、その分収納を増やします。
そして、
トイレと洗面の動線も見直します。
豪華な設備を増やすというより、
毎日ちょっとだけ不便なものを減らしたい。
住んでから感じるのは、そんな部分です。
間取りを決める前に確認したい7つのこと
最後に、図面を見るときは少なくとも次の7つを確認してみてください。
- 家具を実寸で置いても十分なスペースがあるか
- 収納したい物が実際に入るか
- 収納は使う場所の近くにあるか
- 朝起きてから出かけるまでの動線に無駄がないか
- 洗濯など一連の家事動線が長くなっていないか
- トイレのあと、どこで手を洗うか
- 10年後も使い道のない部屋ができそうにないか
間取り図を眺めて、
「4LDKだから十分」 「LDK20畳だから広い」 「ウォークインクローゼットがあるから収納も安心」
で終わらせないこと。
家具・物・人を実際に置いて、その家で1日生活するつもりで図面を見る。
それだけでも、気づけることはかなり増えると思います。
まとめ|間取りは「何畳あるか」より「どう暮らすか」で考える
間取りで後悔しやすいポイントを15個紹介しました。
私自身、今の家にはおおむね満足しています。
だから「こういう間取りはダメ」と言いたいわけではありません。
吹き抜けのように、部屋が少し狭くなっても「付けてよかった」と思うものもあります。
一方で、
- 収納が思ったより少なかった
- 大きな家具を置くと配置が固定された
- 2階トイレから1階まで手を洗いに行くのが面倒
など、
実際に住まなければ気づきにくいこともありました。
間取りを決めるときは、
部屋数 → 広さ → 完成
ではなく、
家族の暮らし方 → 家具 → 収納 → 動線 → 部屋数・広さ
くらいの順番で考えてみてください。
家づくり全体で「契約前に何を確認しておくべきか」まで整理したい方は、住宅会社や契約内容も含めて一度確認しておくと安心です。
そしてまだ住宅会社を決め切っていない段階なら、1社の間取りだけで決めず、複数社の提案を見比べる方法もあります。
同じ希望を伝えても、会社によって間取りの提案は変わります。
「自分たちなら、どんな家にすると暮らしやすいのか」
を比較したうえで決めることが、後悔を減らす一つの方法です。
今の状況に合わせて次を確認する
情報確認日:2026年9月1日
参考:SUUMO「注文住宅の間取りで失敗しない!先輩412人に学ぶ『しまった!』ランキング」(最終更新2026年7月15日)、LIFULL HOME’S「注文住宅の間取りづくりで後悔しない!」「〈注文住宅〉間取りの決め方完全入門!」等。
情報確認日:2026/9/1